夜――。
ソフィアは一人、寝室のベッドでストレッチをしていた。
肩まであるダークブラウンの艶髪が揺れている。くっきりとした濃い眉に涼しげな青い瞳、すらりと高い鼻をもつソフィアは、白人系の美人女性である。
ベッドの上で、ソフィアはゆったりと体を動かしていた。
紫のネグリジェをまとった肌は、陶器のように白い。その白さは、皮膚下の青い静脈が透けていた。
しばらくすると、ソフィアは着ていたネグリジェと下着を脱いだ。
露わになった裸体に、ふっくらと膨らんだ乳房があった。
その胸に、やや広めの乳輪と尖る淡い薄桃色をした乳首が見える。
透き通るような肉体だが、その両腋と股間にはダークブラウンの暗い体毛が生い茂っていた。
ソフィアに生えた腋毛と陰毛。そのどちらもが範囲が広く、密度も濃い。
むっちりと肉付きの良い乳白色の女体にあって、その荒々しい体毛の存在は、妖しいコントラストと色香を匂わせていた。
***
裸になったソフィアは悩んでいた。
(あぁ……また、私ったら……)
ソフィアの腋毛が、ぐっしょりと濡れていた。
左右の腋が、異常に汗ばんでいるのである。
体は汗をかいていない。
今、腋窩を濡らしている汗は、体を動かすことで出る汗ではない。
強い緊張や性的興奮で溢れてくる、特別な汗――。
俗にアポクリン腺とも呼ばれる、性のフェロモンをたっぷりと含んだ汗腺から出る汗が、大量に分泌されていた。
甘いボディーソープの香りに混じって、鉛筆の芯に似た独特でスパイシーな体臭が、ソフィアを中心に広がっていた。
(ああ……今日も……ダメ……💗💗)
ソフィアが、おずおずと右腕を上げる。
その頬が、薄桃色に上気していた。
大量の腋毛を湿らせ、ヌルヌルと濡れそぼった腋窩――。
そのダークブラウンの縮れ毛が繁茂する腋に、ソフィアの鼻先が寄せられた。
(――あぁッッ……すごい……💗💗💗)
鼻腔が、濡れた腋毛から漂う、甘苦いフェロモンをうっとりと吸い込む。
ソフィアは、自身の腋臭に酔い痴れていた。
***
自身の体臭に発情してしまう――。
それは、ソフィアの性癖だった。
腋や股間の匂いに気づいたのは、思春期の頃だ。
肉体の成熟にともない、強くなっていく甘く苦い体臭。その匂いを強く感じるのは、一人自分を慰める淫らな時間だった。
性的快感を覚え、いつしか日課となった秘密のオナニー――。
甘い一人遊びには、いつもこの匂いがついてきた。
繰り返し、繰り返し、快感とともに何度も刷り込まれる濃厚な体臭に、いつしかソフィアは自らの腋臭に興奮し、発情するようになっていった。
快感と結びついた腋臭のフェロモン。その匂いを求める彼女は、体毛の処理を怠るようになった。
結果、彼女の体には、濃密な腋毛と陰毛がたっぷりと生い茂り、甘く苦い独特な媚臭を存分に蓄えるようになっていた。
***
裸のソフィアがベッドに寝そべった。
その手が枕元へ伸びる。
伸ばされた手が、あるものを握っていた。
太い棒状で、先端に球体がついているそれは、電動マッサージ器である。
ブーーン……
スイッチが入り、マッサージ器が低い音を立てて振動を始める。
ソフィアはその丸い先端を、左肩に当てた。
ブーーーーー……
肩に当てられた球状のヘッド部分が、やがて白い首筋を滑り、ゆっくりと肩から胸、腹部へと下りていく。
「…………ぁん……💗」
眉根を寄せた青い瞳が、じっとりと潤んでいた。
仰向けのソフィアの両脚が、大きく広げられた。
股間には大量の陰毛が茂っていた。
ヘソから始まる陰毛は、恥丘、秘部、アヌスまでもを広範囲に覆っている。
その縮れたジャングルに、綺麗なピンク色の秘裂が見える。
縮れたジャングルの中で、ビンと固く起立したクリトリス。その桃色の肉芽に、振動するマッサージ器の先端がそっと押し付けられた。
「あぁぁッッ……💗💗💗💗」
ソフィアの口から、蕩けるような声が漏れた。
マッサージ器の丸い先端が、味わうようにゆっくりと動いていく。
その下で、硬く勃起したクリトリスがぬったりと押し潰される。
大ぶりな陰核が、微細な振動のもと、押し潰され、優しく捏ね回されていた。
「あッッ……💗💗💗 あぁ……ッッ💗💗 んッ……んぉッッ💗💗💗️ ああぁッッ〜〜〜……!!💗💗💗💗️」
引き攣る女性器の下で、毛深い肛門がねっとりと窄まり、妖しい収縮を繰り返す。
くっきりとしたソフィアの眉が、ハの字に下がっていた。
寄せられた眉根の下で、長い睫毛の瞳が固く閉じられている。
上唇がこらえるように下唇をくっと噛む。
その唇がふっと開き、隙間から妖艶に動く舌が見える。
(あぁ……ダメ……💗💗 もう……我慢できない……ッッ!!💗💗💗)
ソフィアの左手が、自身の右腋に差し込まれた。
濡れそぼる腋毛に、左手の甲が強く押し当てられる。
そうして再び腋窩から戻ってきたソフィアの手には、濃厚な腋臭の汗と匂いが、こってりと塗りつけられていた。
その手が、自らの鼻に押し当てられた。
「ぁぁぁああ〜〜〜ッッッ💗️💗️💗💗」
ソフィアの頬が、淫らに赤く染まっていた。
「ふぁッ💗💗 あぁッッ💗️💗 ふぁあぉッッ💗💗💗💗」
すらりと高い鼻が、左手に染み込んだ淫臭をあさましく貪る。
それは、普段は清楚なソフィアからは、想像もできない姿だった。
「ふあぁッッ💗💗 あぁぁッッ💗💗💗 い、良いぃッッ〜〜〜💗💗💗💗」
ソフィアの声が、高く細くなっていく。
「ぁおおおぉッッッ!!!💗💗💗💗 お"ッッ!!💗💗💗 ーーーーーーーッッッ!!!!💗💗💗💗💗💗」
喘ぎ声が無音に変わり、“お”の字に口を開けたまま、ソフィアの肢体が一瞬硬直する。
ブルッッ……💗💗️ ブルルッッ!!💗💗💗💗️ ガクガクガクガクッッッ!!!💗️💗️💗️💗💗💗
股間に広がる大量の陰毛がゾワゾワと波打ち、下腹部を中心にソフィアの体が不規則に痙攣した。
「おお"お"お"おおおぉぉぉッッッーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッ💗💗💗💗💗💗💗💗💗」
全身が引き攣り、低い嬌声が唸るように吐き出される。
甘い振動と自身の体臭に酔い痴れたソフィアは、ガクガクと身を震わせて絶頂していた――。
***
オルガズムの波がおさまり、股間からゆっくりとマッサージ器が離される。
毛深い秘裂はどろどろに濡れそぼり、ふやけきっていた。
念入りに責められた肉芽が、充血して小刻みに震えている。
総毛立った陰毛の茂みからは、ほのかな湯気と強烈な牝のフェロモン臭が立ち昇っていた。
甘く、苦い腋臭で満たされた寝室――。
そのベッドには、役目を終えたマッサージ器が一本、淫らな匂いに染まって転がっていた。